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ピュアシリーズの解説

TATドライバー(高分子圧電フィルムを波状に形成してハイル型駆動をする振動板) は、一般のスピーカーやヘッドフォンの能率と合わ
せるためにはトランスを使用して電圧を
昇圧する必要がありました。トランスを搭載する事でスーパーツイーターBAT1やBATPROでは
90dB〜100dBもの高い能率を達成しています。また、ヘッドフォンH2でもトランスボックスTR2の
力を借りて、ダイナミック型のヘッドフォンと
同等以上の音の大きさを得る事ができました。
このように、TATドライバーや高分子圧電フィルムを振動板にするユニットはトランスなどで
昇圧する事が必須だと考えていました。

ところが、驚く事にTATドライバーを昇圧しないで、他の能率の高いスピーカーやヘッドフォンと組み合わせた時でも、非常に高い音質
改善効果のある事を発見しました。
スーパーツイーターにすると、BAT1やBATPROの特徴である、音の立ち上がりを明確にする作用が
得られたのです。また、ウーハーハイディフィニッショナー(WHD)にすると、スーパーウーハーをつけたかのように低域の拡大感が得られ、
さらに驚くほどの中低域の厚みと音質改善効果が
得られました。その理由として、分子レベルの変移が即大きな動作になる
高分子圧電フィルムを使用した事が上げられます。トランスレスのTATドライバーの能率が20〜50dB低くても、視聴者に
音の発生時点と
発生場所をしらせて、ダイナミックスピーカーやヘッドフォンに欠落したの音の立ち上がり情報を補完しているのだと考えています。

超高級なダイナミック型スピーカーであっても、各楽器間、あるいは楽器とボーカルの間の音空間が何となくあいまいです。
そのあいまいさを明確にする事で、楽器やボーカルなどのそれぞれの
パートが何をやりたいか、どう表現したいかの意志力が良く伝わって
くるようになります。それが
音の深みを出す立体感と響きになり臨場感が際立つのだと考えられます。

そこで、今回トランスレスのスーパーツイーターとしてBATPUREを商品化し、また、トランスボックスTR2不要の
ウーハーハイディフィニッショナーとしてWHDPUREを商品化して、これらの製品をピュアシリーズと
してご提供致します。

スーパーツイーターのTAKET-BATPUREはハイエンドから薄型テレビやヘッドフォンまで気軽に追加できる音質改善の原石です。
このままでも音質改善効果を楽しめる輝きを持っています。一方、BATPROやBATMASTERは
この原石にさらに磨きをかけて、広がり感や
力強さや気品を加え、また外観を整えて、リングや
ネックレスに仕上げた製品であるとお考え下さい。
そして、ヘッドフォンTAKET-H2は全周波数帯域をTATドライバーで実現して、音のすみずみまで臨場感に満ちた製品と言えます。

なにはともあれ、従来欠落していた音の原点を確認するために、ピュアを含めたTATドライバー製品をご自分のオーディオシステムに
追加してみて下さい。
その後、手をかえ品をかえ部屋を改造するなどのグレードアップを行うと、本当に必要なグレードアップは何かが
分かるるのではないかと考えています。